【独立前にしておきたいこと】会社を辞める前に利用したい会社員ならではのメリット

【独立前にしておきたいこと】会社を辞める前に利用したい会社員ならではのメリット

いずれフリーランスや起業で会社という組織を離れる予定であれば、会社員を辞める前に会社員ならではのメリットを使っておくことを考えましょう。いったん会社という組織を離れてしまうと、なかなかむずかしいこともあるからです。

会社員ならではのメリットは、「会社員でいる間は気付きにくい」ので、あとになって「やっておけばよかったな~」という状況にもなりがちです。

ここでは、「会社員でいるうちに体験しておきたいこと」を整理してみました。必ずしもすべての状況に当てはまるわけではありませんが、知っておくことで、会社員ならではの「貴重な体験」「立場的な利点」を判断できます。

会社員でこれから独立を考えている方が、「会社員のメリットを享受しておく」「独立のタイミングを判断する」ための参考になればうれしいです。

当記事は、2021年4月に加筆&再編集しました。(初投稿は、2018年7月です。)

 

 

 

キャリアのセイフティネットをつくる

キャリアのコアとなる経験を積む

いろいろな状況はありますが、特にキャリアの前半での「会社員としての経験」は、多くの人にとって、キャリアのコア(核)のひとつとなります。

  • その後に会社員を続ける続けないにかかわらずに、会社員であれば、会社関連の仕事時間が一日の重要な部分を占めますから、そこでの経験の質はとても大切です。
  • 独立してまったく新しい分野でビジネスをする場合でも、会社員という環境で学べる基礎的なビジネススキルで、その後のキャリアでも活かせるものはたくさんあります。
  • 複業やスモール起業での独立を考えている場合には、会社員時代のつながりが、独立後のクライアントへとつながる可能性も高いです。
  • あまりにも不合理や無意味な環境であれば、転職・キャリアチェンジ・早めの独立を考えるのも選択肢として検討しましょう。

独立後も使える資格を取得する

職種や業界によっては、資格があることが活きる状況があります。そんな状況が考えられる場合には、独立する前に必ず資格を取得しておくようにしましょう。

【資格が活きる状況】

(1)資格が必須の職種の場合:
士業、師業、国家資格など、資格があることで独立後に仕事をしていける職種の場合には、できる限り独立する前に資格を完全な形で取得しておきましょう。(「経験要件を満たす」「上位資格を取得する「「関連資格を取得する」なども、可能な限り対応しておくのがおすすめ。)

(2)資格によりスキルを証明&アピールできる場合:
「専門知識」「専門スキル」を持っていることを資格によりアピールできる場合には、しっかり資格のマーケットリサーチをして、独立前に資格を取得しておきましょう。

(3)独立後のブランディングに有益な資格:
競合と比較したときに、その資格があることで、自分の個性を際立たせることができる場合があります。独立してからは資格取得のための時間的余裕がないことが多いので、この類の資格は独立前に取得しましょう。

ブランディングに効く資格について

  • ハイブリッドな分野の資格:たとえば、「ITx英語力」「マーケティングx統計スキル」というように、既存のスキルと掛け合わせることで活躍できる範囲がぐっと広がります。「こういうスキルもあります」「こんな分野でも活躍できます」と証明できる点が、掛け合わせの資格を持っているメリットです。
  • その分野での最高位の資格:どんな分野の資格でも、その資格の1級や最高位の資格は、「その道の専門家」としての裏付けになります。(たとえば、英語であれば、英検1級やTOEIC満点です。)もし、何かの分野ですでに中堅レベルの資格を持っているのであれば、会社員である間にその資格の最高位を取得しておくのは、意義があります。独立後に、セミナー講師として登壇するチャンスにもつながります。

稼ぎ力をつける

会社員であろうと独立しようと、長い人生には想定外のことが起きる可能性もあります。

会社員を失業したり、起業したビジネスがとん挫したり・・・といった状況で、振り出しから再スタートという事態も、可能性としてはあります。

そのため、どんな状況であっても「稼ぎ力」をつちかっておくことは、人生のセーフティネットになります。

もちろん、自分の好きな分野、得意な分野で「稼ぎ力」をのばすことができればベストですが、それ以外にも、少しずつ「キャリアシフト」していくという方法もあります。

以下の記事も参考に、自分が稼ぎ力をアップできる方向性を考えてみてくださいね。

【稼ぎ力】を増やすおすすめスキル5選《キャリア選択&キャリアシフト》の視点をもとう

 

組織だからできる経験をしておく

大きなプロジェクトに参加する

特に大企業に勤めている方は、「参加メンバーが多い」「予算の金額が大きい」「組織や地域の広がりが大きい」といった大プロジェクトは、会社勤めならではの貴重な体験となります。

自分の意志で決められるものではありませんが、大きなプロジェクトで、「いろいろな種類の人たち」にもまれての経験は、多くの学びと達成感があります。大きなプロジェクトに参画できるチャンスがあるのであれば、自ら志願してでも経験しておくのをおすすめします。

体験こそ人生ストーリー

「大きなプロジェクトの経験なんて独立後に役立たない」という考え方もあるかもしれません。

  • 体験したから「体験の価値」「醍醐味」などがわかるわけです。体験が無意味ということがありません。
  • いろいろな体験が、その人ならではの「人生ストーリー」を形作っていきます。
  • 当ウェブマガジンの編集長マリーも、会社員時代を振り返ってみて、当時の経験が独立後に直接に役立っているものばかりではありませんが、大きなプロジェクトの経験はできてよかったな~思います。

海外赴任する

海外勤務の可能性がある会社に勤めている方は、ぜひ海外赴任のチャンスを活かしましょう。

  • 会社という保護の下での海外経験は、自由や冒険度は限られる面はありますが、それでも新たな視野が広がります。
  • 20代30代であれば、留学を経て「海外就職」「海外転職」をするというチョイスもあります。海外ですぐに独立はむずかしくとも、海外での会社勤め経験は、その後の人生に大きな影響を与えるはずです。

 

 

給料という安定収入を利用する

自分自身の中味は変わらないのに、多くの場合、独立してしばらくの期間はファイナンス的な信用力は落ちてしまいます。

金額の大小にはかかわらず、会社からもらう給料という安定収入は、個人の信用力には絶大な力を発揮しますから、会社員である間にその信用力を賢く利用すべきです。

クレジットカードをつくる

会社員であれば普通につくれるクレジットカードでも、独立して間もない場合には審査に通りにくくなる可能性があります。

  • 作っておきたいおきたいクレジットカード(ゴールドカードなど)があるのであれば、会社員である間に申し込みをして取得をしておくのがおすすめです。
  • いつでも作れると思っていた年会費が無料のクレジットカード(たとえば楽天カード など)については、会社員でいる間に余裕をもって作っておいたほうがよいです。

住宅ローンを組む・借り換えをする

これは数年レンジで将来の独立起業を考えている方の検討事項になりますが、住宅ローンを利用しての住宅取得を考えているのであれば、会社員時代がおすすめです。

  • 独立起業してからになると、会社員であれば普通に通る住宅ローン審査が、意外にも高いハードルになります。
  • すでに住宅ローンを組んでいる場合にも、住宅ローンの借り換えをするメリットがあるのであれば、これも会社員時代にしておきましょう。

 

マリー
自宅を仕事場にする場合には、「どこに住むか?」「どんな住まいに住むか?」は大切な問題としてじっくり考えましょう。その先の将来的なことは、ビジネスが軌道にのったら考えればよいですね。

貯金をする

独立を考えているのであれば、会社員である間にできるだけ貯金をしておくことが大切です。

目安としては、独立時点のお給手取り分の2年分をフリーキャッシュでもっていれば、ひとまずは安心と言われています。

複業をする

「できるだけ早くに会社員を辞めたい」けれども、「すぐに起業できる状況ではない」という場合には、起業準備期間をもって準備をするという選択肢もあります。

いろいろな選択肢が増えてきているので、会社員か独立かの二者択一ではなくて、フレキシブルに考えていきましょう。

複業⇒スモール起業

今は副業を認める会社も増えてきていますから、その環境を活かすことがおすすめです。

  • 副業というよりも複業という意識でやっていけば、会社員として安定した給料を得ながら、複業で自分のビジネスの基盤をつくっていけます。
  • 独立後に「ひとつの収入源」ではなくて、複数の収入源を得ることができるように、複業というスタイルで複数の収入源を育てていくスタイルは、人生100年時代の新しいワークスタイルとなっています。

番外編:結婚をする

個人の考え方はいろいろですが、独立後に収入が不安定な状況よりも、会社員として収入が安定している状況のほうが、婚活はしやすいかもしれません。

ですから、会社員でいる間に「婚活をする」「結婚をする」というのは、ひとつの選択かもしれません。

マリー
会社員でいる間に、「自分の将来の夢や方向性を共感できる相手と結婚」して、結婚後に複業⇒起業を夫婦で目指していく、というのもひとつの在り方です。ふたりで起業するほうが、リスクヘッジしながら起業できますからね。

まとめ:会社員としてのメリットは使っておこう

会社員としての立場と環境を賢く使うと、会社員としてのメリットを享受しながら「貴重な体験を積む」「資格を取得する」「複業で自分のビジネスを育てる」など、リスクヘッジをしながらの起業の基盤づくりにつながります。

いろいろな選択肢があるので、焦らずに自分のキャリアの方向性をしっかり見極めて、実行へと移していってくださいね。

当記事が、会社員でありながらスモール起業を目指している方々の参考になれば幸いです!

 

 

 

 

 

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