「法人の設立」あるいは「個人事業の開業」を考えている方にとっては、いつを「起業の日」とするか、しっかり準備をしたいですね。
ここでは、2022年(令和4年)の会社設立・開業・事業開始にとって縁起のよい日をリストアップし、特に「起業」という視点でおすすめ日をピックアップしました。
「起業」という視点で選んだ2022年の月別の縁起の良い日リストに加えて、後半には平日に絞った特に縁起が良い日のリストも載せました。
2022年に起業を予定している方は、参考にしてくださいね。
当記事は、2022年1月時点の情報を参考にしています。(当シリーズは、2018年編から毎年の情報を当ウェブマガジンに掲載&更新しています。)

小さな起業にとっての「誕生日」
個人事業の開業日や、自分の法人の設立日は、ビジネスにとっての「誕生日」。
当ウェブマガジンのマリーも、自身の合同会社を設立するときには、「大切なものを育て始める」という気持ちがありました。そのため、自分のビジネスにとってはもちろん、自分のキャリアにとっても会社設立日は大切な記念日と感じました。
その後、毎年の会社設立記念日にはお祝い&節目の振り返りをしています。
だから、これから起業する方にも、開業日や会社設立日を、自分のビジネスにとっての記念日として選ぶのをおすすめしたいです。
次のコーナーで、2022年(令和4年)の起業するのに縁起が良い日について、詳しく見ていきましょう。
会社設立日・開業日として選ぶの良い日とは?
縁起に関わる日にはいろいろあります。その中でも、法人設立・開業にとってふさわしいのは、「物事を始めるのによい日」「万事に縁起がよい吉の日」になるでしょう。
物ごとを始めるのによい日
何かを始めるのによいとされている日には、一粒万倍日、新月の日があります。
- 一粒万倍日:「いちりゅうまんばいび」または「いちりゅうまんばいにち」と読み、「物事を始めること、仕事始め、開店、種まきなどの吉日(大吉)」とされている日です。一粒の籾が万倍に実る稲穂となるという意味から来ているそうです。
- 新月:物事を始めるのによい日と言われています。
万事に縁起がよい吉の日
何ごとにも縁起がよい日には、天赦日、大安の日があります。
- 天赦日:「てんしゃび」または「てんしゃにち」と読み、「万(よろづ)よし」とも書かれる大吉日です。1年に数日しかありません。
- 大安:「大いに安し」の意味で、六曜の中で最も吉の日とされている日です。
会社設立日・開業日として縁起が良い日リスト(参考)
ここでは、以下の方針で、法人の設立日、個人事業の開業日として縁起がよい日をリストアップしました。
- 一粒万倍日と天赦日をリストアップ。
- さらに、これらと大安、新月と重なる場合にはその旨を追記。
- たまに、これらの日と不成就日(事を起こすこと全般の凶日と言われている日)が重なるときがあります。縁起のよい日を選んでいるのですから、その日は除外しようということで、不成就日と重なる日は打ち消し線にしています。不成就日を気にする場合には、慎重に日にちを選びましょう。
- 平日・土日・祝祭日にかかわらずにリストアップしています。ただし、(後述するように)法人の会社設立日は平日のみなので、法人の場合は平日を選ぶようにしてください。
作成にあたっては、こよみのページさんを参照させていただきました。暦については、いろいろな流儀があるようですが、当サイトでは、計算根拠を明かにしている「こよみのページ」さんの二十八宿のデータを利用しました。当サイトは暦に関する専門家ではないので、あくまで参考としてご利用いただければと思います。
参考までに、以下のとおりに色付けしてあります。
- 太字のオレンジ色:「天赦日」「天赦日と一粒万倍日が重なる日」で平日
- 細字のオレンジ色:「天赦日」「天赦日と一粒万倍日が重なる日」で土日祝日
- 太字のグリーン色:「一粒万倍日と大安あるいは新月が重なる日」で平日
- 細字のグリーン色:「一粒万倍日と大安あるいは新月が重なる日」で土日祝日
- 上記の色づけから、不成就日と重なる日は除きました。
2022年(令和4年)前半の縁起がいい日
2022年1月
1月11日(火):天赦日+一粒万倍日
1月14日(金):一粒万倍日+大安
1月23日(日):一粒万倍日
1月26日(水):一粒万倍日+大安
2022年2月
2月5日(土):一粒万倍日+大安
2月10日(木):一粒万倍日
2月17日(木):一粒万倍日+大安
2月22日(火):一粒万倍日
2022年3月
3月1日(火):一粒万倍日+大安
3月9日(水):一粒万倍日
3月14日(月):一粒万倍日
3月21日(月・祝):一粒万倍日
3月26日(土):天赦日+一粒万倍日
2022年4月
4月2日(土):一粒万倍日
4月5日(火):一粒万倍日
4月8日(金):一粒万倍日
4月17日(日):一粒万倍日(不成就日)
4月20日(水):一粒万倍日
4月29日(金・祝):一粒万倍日
2022年5月
5月2日(月):一粒万倍日+大安
5月14日(土):一粒万倍日+大安
5月15日(日):一粒万倍日
5月26日(木):一粒万倍日+大安
5月27日(金):一粒万倍日
2022年6月
6月9日(木):一粒万倍日
6月10日(金):天赦日+一粒万倍日
6月21日(火):一粒万倍日
6月22日(水):一粒万倍日
2022年(令和4年)後半の縁起がいい日
2022年7月
7月3日(日):一粒万倍日
7月4日(月):一粒万倍日+大安(不成就日)
7月7日(木):一粒万倍日
7月16日(土):一粒万倍日+大安
7月19日(火):一粒万倍日
7月28日(木):一粒万倍日+大安(不成就日)
7月31日(日):一粒万倍日(不成就日)
2022年8月
8月10日(木):一粒万倍日
8月15日(月):一粒万倍日
8月22日(月):一粒万倍日
8月23日(火):天赦日
8月27日(土):一粒万倍日+新月
2022年9月
9月3日(土):一粒万倍日
9月11日(日):一粒万倍日+大安
9月16日(金):一粒万倍日
9月23日(金・祝):一粒万倍日+大安
9月28日(水):一粒万倍日+大安
2022年10月
10月5日(日):一粒万倍日
10月8日(土):一粒万倍日
10月11日(火):一粒万倍日
10月20日(木):一粒万倍日(不成就日)
10月22日(土):天赦日+大安
10月23日(日):一粒万倍日
2022年11月
11月1日(火):一粒万倍日+大安
11月4日(金):一粒万倍日
11月7日(月):天赦日+大安
11月16日(水):一粒万倍日
11月17日(木):一粒万倍日
11月28日(月):一粒万倍日(不成就日)
11月29日(火):一粒万倍日
2022年12月
12月12日(月):一粒万倍日+大安
12月13日(火):一粒万倍日
12月24日(土):一粒万倍日
12月25日(日):一粒万倍日

会社設立日の選択で留意したいポイント
法人を設立する場合、「実際にどの日を選ぶか」を決める際に、手続き的に理解しておきたい点があります。
会社設立登記の書類の提出方法には、窓口申請、郵送申請、オンライン申請の3つの方法があります。
窓口申請の場合は平日
法務局の窓口に書類が提出して手続きする場合は、書類を提出した日が会社設立日になります。そのため、会社設立日になり得るのは、法務局がやっている平日のみです。(次項で、「特に縁起がよい平日」をピックアップしているので、合わせて参考にしてください。)
「絶対にこの日を会社設立日にしたいという」希望日がある場合には、この方法が一番確実です。念のため、法務局の業務終了時間ギリギリにならない時間帯に出かけるようにしましょう。
オンライン申請は時間帯に注意
オンライン申請の場合は、「申請書のデータが処理された日」が会社設立日になります。
登記・供託オンライン申請システムの対応時間中でも、法務局での登記申請の受付時間(通常8時30分から17時15分まで)を過ぎていると、翌業務日に処理される点に注意が必要です。
参考:商業・法人登記のオンライン申請について(法務省)
郵送申請は到着日に留意
郵送申請の場合、書類が法務局に提出した日(平日)が会社設立日になります。
想定外の郵送トラブルで到着日がずれるなどで、予定の到着日に到着しないというリスクも考えられますので、会社設立日として特別に希望する日がある場合には、上記の2つの方法を選ぶほうが安全です。
これらの他には、
- 決算月との兼ね合い:会計期間終了が近いタイミングで会社設立すると、すぐに決算&税務申告が必要になる点に留意が必要です。(個人の場合には、暦年1月~12月が会計期間ですが、年末近くに開業すれば、すぐに青色申告用の決算が必要になります。)
- 月のなかでの日にち:同じ月でも少しの日にちの違いで、税金や社会保険の金額に違いがでる場合があります。
起業に関する手続きで、自分で対応できる範囲を超えていると感じる場合には、専門家を利用することを検討しましょう。
「専門家の利用」というと、直接の知り合いやコネクションがない場合は不安を感じますが、ココナラ であれば、サービス料金の実績と実績が事前にわかるので、安心して利用できます。単発の利用にも対応している専門家を探せる点も便利です。
尚、どの士業の方に相談&依頼するかについては、定款の作成に関しては行政書士(あるいは司法書士)、会社の設立登記に関しては司法書士の方に依頼することになりますので、参考にして選んでくださいね。
起業するのに【特に縁起が良い日】の平日リスト(2022年/令和4年)
一般的に結婚式などの慶事では土日祝日を選ぶことが重要になりますが、起業に関していえば、法人の会社設立は手続き的に平日になりますし、個人事業の開業についても、実務的には平日を選びたいという状況も多いですね。
そこで、このコーナーでは、上記で挙げた縁起の良い日のリストのなかから、2022年の平日で「天赦日」や縁起の日が重なる「特に縁起のよい日」を選んでまとめました。近くの日程で日にちを迷っているならば、参考にしてくださいね。
【会社設立日・開業日として特に縁起がよいおすすめの平日(2022年)】
2022年1月11日(火):天赦日+一粒万倍日
2022年1月14日(金):一粒万倍日+大安
2022年1月26日(水):一粒万倍日+大安
2022年2月17日(木):一粒万倍日+大安
2022年3月1日(火):一粒万倍日+大安
2022年5月2日(月):一粒万倍日+大安
2022年5月26日(木):一粒万倍日+大安
2022年6月10日(金):天赦日+一粒万倍日
2022年8月23日(火):天赦日
2022年9月28日(水):一粒万倍日+大安
2022年11月1日(火):一粒万倍日+大安
2022年11月7日(月):天赦日+大安
2022年12月12日(月):一粒万倍日+大安
いずれにしても、起業を考えているのであれば、会社設立日や開業日の候補を決めて、逆算して準備を進めるのがおすすめです。

まとめ:はやめに目標の起業日を決めて手続きの準備をしよう
前もって準備をすれば、自分のビジネスの記念日を選べるわけですから、はやめに目標の起業日を決めるとよいですね。
そして、目標の起業日を決めたら、そこから逆算して会社設立や開業の準備をしていきましょう。
当記事が、近いうちに起業を考えている方の参考になれば幸いです!
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会社設立には、法人用の印鑑が必要になります。一度作ったら長く使うものなので、「自分好みの印鑑」を選ぶようにしたいですね。以下の記事を参考にしてくださいね。
また、印鑑の作成と並行して、会社設立に向けて「登記住所」の検討をしておきましょう。以下の記事を参考にしてくださいね。
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バーチャルオフィスについては、以下の記事でご紹介していますので、参考にしてくださいね。