会社設立後すぐに、シェアオフィスの住所を使って法人口座の開設をしました。少し日にちはたっていますが、気を付けるべき点に変わりない部分も多いので、「ネット銀行の法人口座開設」「バーチャルオフィス・シェアオフィス利用」という状況の方は参考になさってください。
ここでは、会社設立後すぐにシェアオフィス住所で、ゆうちょ銀行の法人口座と 楽天銀行の法人ビジネス口座 を開設した体験記を記します。
尚、最新の必要書類&プロセスについては、各銀行のホームページでご確認くださるようお願いします。
また、スモール起業でバーチャルオフィス・シェアオフィス住所を利用の場合の法人口座申込みに際して、事前に準備しておきたい点を以下の記事に整理しています。合わせて参考にしてくださいね。
ゆうちょ銀行(結果:口座開設成功)
当記事では、新設法人で「これから法人口座を開設する」方にむけて、法人口座開設の体験談をご紹介しています。尚、当記事での体験は2015年8月のものです。関連の箇所について適宜アップデートしていますが、各銀行のサービスや方針等の変更により「この通りにやればよい」ということを保証するものではありません。実際の手続きにあたっては、各銀行のサイト等で、最新の情報を確認するようお願いいたします。
当時は、住信SBIネット銀行の法人口座開設には、別の銀行の通帳コピーが必要となっていたので、まずはゆうちょ銀行に口座を開設することにしました。
当初、ゆうちょ銀行に法人口座を開設したのには、主として2つの理由がありました。
- 個人のクライアントから銀行振込みしてもらう場合に、ネット銀行以外の銀行も持っていたほうがよい印象と思ったこと。あくまで印象なのですが・・・。(2年たってみて振り返ると、個人からの銀行振込みをほとんど利用していないので、あまり意味はありませんでした。)
- ネット銀行で口座開設しようと思っていた住信SBIネット銀行はペイジーが利用できないため、ペイジーを利用できるゆうちょ銀行があれば便利と考えたこと。

口座開設手続きは、郵便局でもできるようですが、法人口座を開設されるお客さまへに書いてある書類一式を準備して、ゆうちょ銀行の支店に出向いて口座開設手続きしました。(ゆうちょ銀行の店舗検索は店舗・ATM(ゆうちょ銀行)から検索できます。大きめの郵便局に併設されています。)
ゆうちょ銀行の支店で手続きをすれば、その場で捺印箇所などを確認してもらえるので、安心感がありました。店舗で記入をする書類があるのですが、担当の女性がとても詳しく書類の書き方を教えてくれたので、助かりました。
(実際の効果は未知数ですが)口座開設のためにゆうちょ銀行の支店を訪問した際には、「ジャケットを羽織り」「窓口担当者にもきちんとした対応」を心がけて、怪しい者ではないという印象を与えたつもりです。
2週間ほどして、無事に簡易書留にて通帳が送られてきて、その数日後にキャッシュカードも届きました。
法人口座を申し込む前には、法人用の固定電話番号の取得を準備したい方も多いかと思います。
「固定オフィスを持たない」「オフィスの場所は流動的」「仕事中は本業に集中したい」というスモールビジネスの場合、03番号や050番号を取得できる電話代行サービスがおすすめの選択肢です。
多くの電話代行サービスは平日の9時~18時ですが、特に個人を対象としたビジネスでは、平日夜間や土日にも電話代行をお願いしたい状況もあります。
そんなときには、土日を含めて365日、最大で9時から21時まで対応が可能なBusinessCallなど、対応時間が長い電話代行サービスを検討してみてくださいね。

住信SBIネット銀行(結果:口座開設お断り)
ゆうちょ銀行の通帳が到着してすぐ、(当時は別の銀行の通帳コピーが必要書類だったので)ゆうちょ銀行の通帳コピーを使って住信SBIネット銀行の法人口座開設を申し込みしました。
住信SBIネット銀行に法人口座を開設しようと思ったのは、個人としても住信SBIネット銀行を長く使ってきていて慣れていたという単純な理由です。また、シェアオフィス利用での口座開設は難しいとわかっていましたが、当時住信SBIネット銀行に多くの残高を置いていたので、法人代表者の個人としての銀行取引の実績も勘案してくれるのではないか?と淡い期待をして手続きしました。
結果は、残念ながらお断りのレターがきました。「個人としてあれだけ利用していてもだめなんて・・・」とショックでした。口座を開設できない理由を開示してくれないので、正式な理由はわかりませんが、やはり法人の登記住所がシェアオフィスの住所であることが、断りの理由だったと想像しています。
楽天銀行(結果:口座開設成功)
気を取り直して、すぐに 楽天銀行の法人ビジネス口座 を申し込みしました。
楽天銀行のウェブページ にあるプロセス通りに進めて行きました。海外送金も利用したかったので、開設時に同時に申し込みしました(その際には、ホームページのアドレスを入力することで、取扱商品を確認できる資料の提出が不要になります。)
書類を送ったあとも、「法人ビジネス口座の開設手続きの進捗状況の確認」というウェブページで、状況を確認できたのは安心でした。
電話がかかっていると思って、書類を送って数日は電話にきちんと出られるように心がけていました。ところが、電話がないままに進捗状況で「口座開設完了」となりました。すべての場合がそうなのかわかりませんが、少なくともわたしの場合は電話がかかってくることはなく、法人口座開設となりました。
想像の域を出ませんが、特に電話がかかってこなかった考えられる理由として、マリーは個人として楽天の銀行口座と楽天カード(クレジットカード)をもっており、楽天市場でもよくショッピングしていた、という状況があります。(ただ、住信SBIネット銀行では、個人で「かなり利用&残高も十分」という状況で法人口座を断られました。個人としての実績が法人口座の開設にどこまで関係しているのかわかりません。)
結果として、ゆうちょ銀行と楽天銀行を併用していくことになりましたが、この2つの銀行は連携サービスがあります。年に何度か資金移動させる程度ではありますが、この連携サービスがあって便利です。
まとめ:ネット銀行でも審査基準はいろいろ⇒戦略を考えよう
スモール起業の会社設立後すぐの法人口座開設の例として、ネット銀行とゆうちょ銀行に口座を開設した体験談をご紹介しました。
新規法人の口座開設を申し込む場合には、当記事の例のように、口座開設の戦略を考えて手続きを進めていくことをおすすめします。
当記事が、小さな起業でこれから法人口座を開設しようという方の参考になれば嬉しいです!
ゆうちょ銀行の手数料はネット銀行と比較して高いので、日常使いとしてはネット銀行の法人口座おすすめです。ネット銀行の法人口座については、似ているようでそれぞれ特徴が異なるので、以下の記事も参考にしてくださいね。